そらだ小児歯科医院

そらだ小児歯科医院おくちのお話

シリーズ「第6話」
子供の発音が不明瞭ならば、一度舌小帯の異常を疑ってみるべきである。

よく5、6歳くらいのお子様で、まだ幼児語を話していることがあります。
このような場合、一度舌小帯の異常があるのではないだろうかと疑ってみるべきです。

この舌小帯の異常は舌癒着症ともいい、一般的にまだ知られていないことが多く見逃されやすい病気のひとつです。
舌小帯は、舌の下に垂直に走る筋をいい、これが短いと舌を前に突出させたとき小帯の緊張により舌の先が楔形にくびれ ハート状になるのが特徴的です(図1、2)。

図1治療前、短い舌小帯。 図2 治療前、舌を出すとハート状を呈する
図1 治療前、短い舌小帯。 図2 治療前、舌を出すとハート状を呈する。

この異常の症状としては、舌の動きに制限があるため構音障害が出ます。
つまり、発音が不明瞭になる訳です。
特にラ行音、サ行音、タ行音が不明瞭になります。
ときに、咀嚼障害、嚥下障害を引き起こす場合がありますので注意が必要です。

治療としては、舌小帯伸展術を行います(図3、4)。
治療後なかなか正確な発音の獲得ができないときには、言語聴覚士の指導を受けると良いでしょう。

図3 治療後、舌が挙がるようになった。 図4 治療後、舌が前に出るようになった。
図3 治療後、舌が挙がるようになった。 図4 治療後、舌が前に出るようになった。
おくちのお話

シリーズ「第5話」
噛む事の重要性に気づこう!

食生活の変化に伴い現代人の歯の健康だけでなくお口の健康の危機に直面しています。
噛むという基本的な行為の少なさが、歯やアゴの発育を阻害しているのです。

近頃、私がつくづく思うことは子供たちのアゴの発育が悪いことです。
子供は大人より影響が大きいのは当然です。この原因は最近の食べ物には硬いものはなく柔らかいものばかりだからです。これを代表とするものは、カレー、スパゲッテイー、ハンバーグ、ヤキソバなどです。
このような柔らかい食事をすることで噛む回数も減ってきています。これらのことから、
かまなない、かめない、子供たちが急増しています。

アゴの発育不足の子供   下アゴ   上アゴ
アゴの発育不足の子供 下アゴ 上アゴ

このようなの子供たちの症状には個人差はありますが、

1. 肥満になりやすいです。
2. 子供たちに生活習慣病が発生しています。
3. 不正咬合が急増しています(図1,2,3)。
4. 虫歯や歯周病にもかかり易いです。

この中で1つ以上の症状が出ています。
弥生時代の人たちは1回の食事で約5000回は噛んでいたそうです。
そこまではともかく一口30回は噛んで、一度の食事で1500回噛むように心がけましょう!!

おくちのお話

シリーズ「第4話」
子供の歯科診断にはレントゲンが必要な情報源です。

子供の歯科的管理あるいは診断を行う場合、レントゲン撮影は欠かすことの出来ないものです。
子供は表現力が発達途上にあり、問診による病気の特定がしにくく、殆どの場合両親に聞くことになります。
したがって、客観的な診断材料がレントゲン写真だけといっても言い過ぎではないのです。

そらだ小児歯科医院では平成12年9月1日より、このイメージプレート方式のデジタルレントゲン装置を導入しました。
レントゲンフイルムのかわりにイメージプレートまたはCCDセンサーによりレントゲン画像を取り込み、
コンピューターの画面上で診断できる装置です。

このデジタルレントゲンの最大の利点は、
X線量が従来のレントゲンに比べると約1/5になることです。

デジタルレントゲン解析装置
診療台のモニターに画像を転送
モニター上でレントゲンの画像を診断し治療を行うことができます。
デジタルレントゲン解析装置 モニター上でレントゲンの画像を
診断し治療を行うことができます。

おくちのお話

シリーズ「第3話」
乳歯の前歯も治療しよう!

お口の衛生思想の普及によって哺乳ビンによる重症の虫歯は少なくなってきているものの、
いまだに乳歯の前歯には歯と歯の間や歯と歯肉の境目には虫歯が多いことも事実です。
乳前歯の虫歯に対する処置は虫歯が広範囲となりやすく、脱落時期も乳歯の奥歯と比べて早く、
しかも子供は取り扱いが困難であることから、フッ化ジアンミン銀(注(1))の塗布が行なわれることが多かったのです。

この方法は虫歯の部分が黒変するため、両親への注目を促すには効果的ではありました。
しかし、一方では最近保護者や子供たちの中には、かなり審美性に対する意識が高くなってきているのも事実です。
しかもフッ化ジアンミン銀(注(1))の塗布のみではその子供によっては対処できないものもあります。

虫歯の治療前 虫歯の治療後
虫歯の治療前 虫歯の治療後

幸いにして最近高分子材料の発達によって個性的な歯の色の再現が可能となり、
しかも接着技術の発展によってコンポジットレジン(注(2))の脱落も少なくなってきています。
乳前歯は物を噛みきったり、顔の形を整えたり、
発音の形成や後継永久歯の萌出を誘導するためにはなくてはならないものであり、
決して容易に扱ったりしてはならないと私は考えています。


よって消極的な虫歯の進行抑制処置を行うよりは積極的にコンポジットレジン(注(2))などによる虫歯治療を心がけ、
心身ともにより良い健康的な生活と成長発達が遂げられるようわれわれは努力しなければならないと考えています。

※注(1)虫歯進行抑制剤、注(2)白いつめもの。


おくちのお話

シリーズ「第2話」
アゴの育成することで歯並び、噛み合わせを良くしよう!!

最近、どこか元気のない子供たちが急増しています。
慢性的な体の不調を訴えている子供たちも増えているのです。
この現象を噛み合わせの異常からくるストレスで説明できると言われています。
それによれば日本人はすでに数十年前、いや数百年以上も昔に、近代化と引き換えに健全な噛み合わせを失い、
肉体的虚弱化の歴史をたどりはじめているとも言われています。

この小学生と中学生の悩みは、
「どうも腰が痛い」「疲れやすい」「倦怠感がとれない」「便秘がちである」「頻尿」「寝つきが悪い」・・・・…。
半健康な大人の話ではないのです。子供の悩みです。
今までは噛み合わせの異常で体の変調を訴える大人の患者を治療する専門の歯科医院はありました。

ところがここ数年、小中学生の患者がうなぎのぼりに増えているといわれています。
専門の歯科医師によれば、こうした子供たちの噛み合わせの異常を正したところ、
冒頭にも述べました症状や「風邪をひきやすい」「アレルギー性鼻炎、喘息やアトピー性皮膚炎」「集中力がない」
「姿勢が悪い」といった症状が急速に改善されたといわれています。
どうやら、噛み合わせと慢性的なさまざまな不快症状や病気とは関係あることは間違いないようです。

歯の噛み合わせが悪いと、体にさまざまな不調が現れるのはなぜだろうか?
専門の歯科医師は、まず原人の頭骨を示しながらこう説明します。
白人(コーカソイド)、黒人(ニグロイド)に比べ、私たち日本人を含むモンゴロイドはかなりアゴが張っていたのです。
これは穀物や根菜類などの野菜、海藻類や小魚を主食に何千年も生活しつづけてきた一つの結果でもあるのです。
ところが文明が進み、食生活や環境が激変し、精神的・物理的ストレスなどで、
このアゴと口の構造が大きく変わってしまったのです。

ここでもう一度強調しておきたいことは、子供たちを代表に現代人は育つべき形に育っていないのです。
このような不正咬合の治療にあたり、
本来大きくなるべきであったアゴを育成するための矯正歯科治療

つまり咬合育成を当医院では行っています。
ここでもう一度あなたのお子さん、そしてあなたの歯並びと噛み合わせについて見直しして見ませんか。


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